クランクイン!
  •  任天堂とイルミネーションが共同制作する映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が全国で公開中。前作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年)に続く2作目となる本作は、日本公開から一足先に海外で公開されており、全世界興収は1100億円を突破している。今回は、本作のプロデューサーでもある任天堂代表取締役フェロー・宮本茂氏&イルミネーションCEOクリス・メレダンドリ氏へインタビューを実施。作品へのこだわりや思いを伺った。
    ――ゲーム『スーパーマリオギャラクシー』を題材にした本作の世界観やキャラクターの性格はどのような過程で作られていったのでしょうか?
    宮本氏:最初はゲームからイメージを広げて、イメージボードを作るところから始めました。クリスさんはよく“トーン”とおっしゃるんですけれど、絵やキャラクターの性格も合わせたトーンをどうやって作っていくか、イルミネーションさんから提案をいただきました。それに任天堂が絵を描いて返したり、本当に密にやり取りさせてもらいました。
    クリス氏:最初はどういうアイディアがいいか考えるところから始まり、その後ストーリーの構想に移っていきます。本当に最後の最後まで任天堂さんと綿密にやり取りを進めていき、お互いのアイディアやフィードバックをシェアできました。
    これらのやりとりはオンラインだけではなく、定期的にしっかり対面しながら進めています。また、絵だけでなく音楽も宮本さんや近藤浩治さん(前作やゲームの「マリオ」シリーズで音楽を担当している作曲家)に見ていただいた上で、任天堂の作曲家にもフィードバックをいただきました。
    ――海外では日本より少し早く公開され、大ヒットしていますが心境はいかがでしょうか? また、本作の日本語版の脚本は単なるローカライズではないと伺いました。脚本へのこだわりも教えてください。
    宮本氏:すでに北米でも大きな興行収入を記録しているので、日本がそれについていけなかったらどうしよう……っていうプレッシャーがあります(笑)。
    脚本については、せっかく日本とアメリカで作るのだから、日本語版は単に英語をローカライズするだけでなく、きちんと日本語で書いて作りこもうとなりました。前作は英語と日本語の同時進行で制作されていましたが、今回の場合は制作のパターンがわかってきたので、最初は英語で進めて、それをもう1回日本語で作り直すということをやりました。
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