クランクイン!
  •  映画『ブラック・ショーマン』が9月12日に公開。東野圭吾による小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(光文社)が原作の本作で、『ガリレオ』シリーズで長年、東野とタッグを組んできた福山雅治が、元・超一流マジシャンでありながら金にシビアで息を吐くように嘘をつく神尾武史を演じる。実は、『ブラック・ショーマン』シリーズは福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉がきっかけで生まれた作品だとか。常にエンターテイナーとしての振る舞いを忘れない神尾を福山はどのように演じたのか…たっぷり語ってもらった。
    ■物語ができたからには映像にしたい
    ――今回、福山さんの「ダークヒーローを演じてみたい」という一言が東野先生の執筆のきっかけになったとのこと。実際に物語が出来上がった時のお気持ちはいかがでしたか?
    福山:うれしかったです。物語ができたからには、「やっぱり映像にしたいですよね!」と思ってしまいました。物語の構造が面白くて、読んでいると一瞬「何の話だっけ?」となりながらも、最終的に「ああ、このことが聞きたかったのか」というところに着地していく。神尾の話にはトリックや仕掛けが必ずあるんですけど、最初は分からない、手品のようなトーク術なんです。
  • 続きを読む