クランクイン!
  •  『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、ついにスクリーンへ。物語はいよいよ最終決戦へと突入し、炭治郎たちの背負うものも、覚悟も、かつてないほどに重く、深くなるだろう。竈門炭治郎を演じる花江夏樹は、今作にどんな想いを抱き、どのように“今”の炭治郎を演じるのか。仲間たちとの関係性、心を揺さぶられたセリフ、そして作品が自身に与えた影響まで。声優として、そして一人の人間として、花江夏樹が『鬼滅の刃』から受け取ったものを語ってくれた。
    ■声ににじむ歩み──初期と現在で変わった炭治郎の“強さ”
    ――「無限城編」が劇場版として7月18日より公開されますが、最初にどんな想いが湧きましたか?
    花江:これまでのシリーズや予告映像、キービジュアルなどからすでに伝わってきますが、“あの無限城”のスケールの大きさに、ただただ息を呑みました。「このクオリティを、どうやって維持してるんだろう」「一体どれだけの人が関わっているんだろう」と。それほどまでに、ufotableさんの執念と情熱を感じました。
    ――「柱稽古編」のラストでは、“柱”だけでなく炭治郎たちも無限城に落とされました。そして今回を迎えることになりますが、彼が背負っているものについて、どのように感じていますか?
    花江:炭治郎は、いつだって“自分のため”ではなく、“誰かのため”に戦っているんですよね。禰豆子(「禰」は「ネ+爾」が正式表記)を守るため、そして一緒に戦ってきた仲間たちの想いをつなぐために。その根底には、家族や煉獄さん、仲間たちから託された願いや決意があると思います。
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