クランクイン!
  •  7月7日よりテレ東・BSテレ東・アニマックスほかにて順次放送がスタートするテレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』。人間を“猫”へと変えてしまうウイルスの蔓延により、世界中が“ニャンデミック”に陥る――そんな異色の設定で描かれる、“キャットフルホラー”な物語だ。猫カフェを営む兄のもとで働く高校生・カオル役を上田麗奈、カオルと同じ高校に通うツツミ役を芹澤優が担当。「猫の愛らしさ」と「猫になる恐怖」が交錯する独特の世界観に、ふたりはどう向き合ったのか? そして、“愛猫家”でもある彼女たちが語るリアルな猫エピソードとは?
    ■猫好きなら共感必至! ギャップだらけの“ニャンデミック”ワールドへようこそ
    ――本作は「猫になる恐怖」と「猫の愛らしさ」が混ざったユニークな世界観ですが、最初に原作を読んだ時の感想を教えてください。
    上田:「ハード」と「キュート」が絶妙に混ざり合っていて、とても独特な世界観だなと感じました。読んでいて「こんなマンガ、他にあったかな?」と思うくらい、ジャンルの枠におさまらない面白さがある作品です。
    原作の絵もすごく写実的で、どこかシリアスな空気をまとっているんです。でも、描かれているのは“猫の可愛さ”や“猫の素晴らしさ”。そのギャップに、最初はちょっと混乱するくらいで(笑)。
    主人公のクナギさんの表情も、決して「猫ちゃんにメロメロ〜♪」みたいな顔じゃないんです。むしろサバイバルの極限を生き抜こうとする必死さが出ていて……でも、その中で描かれるのは猫愛に満ちた世界。登場人物たちは真剣そのものなのに、読んでいる側はそのギャップに思わず笑ってしまうんです。猫が大好きな人ほど、すごく共感してしまうと思います。
    どんなに危機的な状況でも、「猫の命を守らなきゃ」「猫の安全が最優先!」って本気で思って行動している。その姿に「わかる〜!」ってうなずいちゃって……。気づけば私も「相当な猫好きなんだな」って再認識させられました(笑)。とにかく、猫への愛がぎゅっと詰まった、大好きな作品です。
    芹澤:最初に絵を見たとき、「あ、これはいつも読んでる少女漫画とか、異世界ものとは全然違うジャンルだな」という印象でした。正直ちょっと怖そうだなって思ったんです。表情もかなり激しくて、迫力があるし。でもその激しい表情で言ってることが……「猫可愛い!」だったりするんですよ(笑)。いや、その顔で言う!? みたいな。
    命がけで真剣に戦ってるのに、言ってることは猫への愛とか、ちょっとズレてて。こっちは思わずツッコミたくなるし、「なにこの状況!?」って、読んでる間ずっと心の中で突っ込んでるような感覚なんですよね。
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