クランクイン!
  •  『ノッティングヒルの恋人』などで知られる英国を代表するイケメン俳優、ヒュー・グラントが出演するホラー映画『異端者の家』が現在公開中だ。ヒューが演じるのは、布教活動で訪れたシスター2人を恐怖のどん底に突き落とす男の役で、キャリアでも類を見ない怪演によって圧倒的な存在感を放っている。今回はそんなヒューのように、これまでヒーロー役や王子様役のイメージが強かった海外のスター俳優たちの“レアな悪役・犯人役”を振り返りたい。(※以下、ネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください)
    ■トム・クルーズ
     トム・クルーズは、スパイ・アクション映画『ミッション・インポッシブル』シリーズや『トップガン』シリーズなど代表作は数知れず。60代を迎えた現在も、トップ俳優として君臨し続けている。
     常にヒーローを演じているイメージのトムだけに、悪役などやったことがなさそうに見えるが、実は経験している。名匠マイケル・マン監督がメガホンをとった『コラテラル』だ。本作でトムが演じるのは、主人公のタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)が乗せることになるビジネスマン風の男、ヴィンセントだ。コラテラルとは“巻き添え”の意。実はヴィンセントは殺し屋で、一晩で5箇所で“仕事”を行う彼に、マックスは無理やり付き合わされるはめになる。
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