中国の人気アニメ『白色閃電』の日本語吹替版として、5月16日より全国公開となる劇場アニメ『卓球少女 -閃光のかなたへ-』。物語の軸となるのは、卓球を通して出会い、ぶつかり合い、刺激し合いながら成長していく少女たち。演じるのは、TrySailとしても活動する夏川椎菜(ジャン・ルオイ役)、雨宮天(ワン・ルー役)、麻倉もも(リ・シントン役)。クランクイン!では、本作の公開を記念した3人の鼎談インタビューを実施。それぞれが演じるキャラクターに込めた想いや熱量あふれる試合シーンの裏側、さらに3人の“原点”ともいえる学生時代のエピソードやTrySailとしての成長まで、たっぷりと語ってもらった。
■青春、挫折、そして再起。3人の演じた少女たちと芝居に込めた想い
――女子卓球を題材にしたアニメ『卓球少女』ですが、最初に作品をご覧になった際の感想を教えてください。
夏川:卓球って、すごく身近なスポーツじゃないですか。誰もが一度はやったことがあったり、体育の授業で触れたり。でもこの作品は、そんな馴染みのある題材を使って、青春をものすごく丁寧に描いているんです。
登場するキャラクターたちは、一度は壁にぶつかって挫折を経験しているんですけど、それを“辛い過去”として描くんじゃなくて、ちゃんとその挫折を経た“今”にフォーカスしている。その今をどう前向きに生きているか、どう卓球と向き合っているのかが丁寧に描かれていて、観ていてすごく心が温かくなりました。
雨宮:最初は「ストイックで熱血なスポ根ものかな?」というイメージを勝手に持っていたんです。ひたすら自分と向き合って、黙々と練習を積み重ねるような。でも、ジャン・ルオイのキャラクターデザインを見たときに「あれ?」って。実際に観てみたら、もちろん熱い試合のシーンもあるんですけど、それだけじゃなくて、日常の何気ないシーンもすごく丁寧に描かれているんです。
たとえば、制服がジャージだったり、食卓に並ぶ料理が日本と全然違ったり。そんなふとしたところに日本との文化の違いが見えて、リアルさと面白さがあって。構えずにリラックスして観られるし、その中にちゃんと熱さもある。そんなバランスがすごく魅力的だと思いました。
麻倉:「中国では、卓球ってここまで愛されているんだ」というのが、最初の印象でした。屋外に卓球台が置いてあって、誰でも自由にプレイできるような文化があるのだと驚きました。
キャラクターたちそれぞれが、いろんな想いや悩みを抱えて卓球に向き合っていて、試合のシーンでは本当に息をのむような展開もあります。でもその一方で、日常ではクスッと笑えるようなシーンもあって。試合の緊張感と、日常のやわらかさ。その緩急がすごく心地よくて、「この世界にもっと浸っていたい」と思わせてくれる作品でした。
――それぞれが演じたキャラクターの第一印象、演じるうえで特に意識したことは?
夏川:最初にジャン・ルオイを見たときは、「クールな子なのかな」という印象が強かったです。物語の冒頭でも彼女はすでに一度、卓球で大きな挫折を経験しているんですよね。そこから話が始まるので、「もしかして影のあるキャラクターなのかな」と思いながら見ていました。
でも、物語が進むにつれて気づいたのは、彼女はその挫折を重たく背負っているわけではなく、すごくまっすぐに、前向きに受け止めているということ。過去に起きたことをきちんと自分の中で整理して、そのうえで“今やりたいこと”や“今できること”にしっかり向き合っている。そんな姿がとても印象的でした。
それに、方向音痴だったり、甘いものが苦手だったり、ちょっと天然っぽいところもあったりして……意外とギャップのある子なんですよ(笑)。普段はあまり感情を表に出すタイプではないんですけど、卓球の話になると、心の揺らぎが少しずつ見えてくる。モノローグが増えたり、表情が変わったりして。本当に卓球が好きなんだなっていうのが伝わってきたので、そういう“卓球への熱”がにじむように、私自身も大切に演じました。
雨宮:ワン・ルーは、パッと見て「優等生だな」と思いました。実際、勉強もできるし、代表として全校生徒の前でスピーチを任されたりもしていて、まさにその通りの子なんです。でも本編を見てみると、意外なほど表情豊かで、ギャグ顔になる率がたぶん一番高いんじゃないかってくらい(笑)。そのギャップがすごく面白かったです。
■青春、挫折、そして再起。3人の演じた少女たちと芝居に込めた想い
――女子卓球を題材にしたアニメ『卓球少女』ですが、最初に作品をご覧になった際の感想を教えてください。
夏川:卓球って、すごく身近なスポーツじゃないですか。誰もが一度はやったことがあったり、体育の授業で触れたり。でもこの作品は、そんな馴染みのある題材を使って、青春をものすごく丁寧に描いているんです。
登場するキャラクターたちは、一度は壁にぶつかって挫折を経験しているんですけど、それを“辛い過去”として描くんじゃなくて、ちゃんとその挫折を経た“今”にフォーカスしている。その今をどう前向きに生きているか、どう卓球と向き合っているのかが丁寧に描かれていて、観ていてすごく心が温かくなりました。
雨宮:最初は「ストイックで熱血なスポ根ものかな?」というイメージを勝手に持っていたんです。ひたすら自分と向き合って、黙々と練習を積み重ねるような。でも、ジャン・ルオイのキャラクターデザインを見たときに「あれ?」って。実際に観てみたら、もちろん熱い試合のシーンもあるんですけど、それだけじゃなくて、日常の何気ないシーンもすごく丁寧に描かれているんです。
たとえば、制服がジャージだったり、食卓に並ぶ料理が日本と全然違ったり。そんなふとしたところに日本との文化の違いが見えて、リアルさと面白さがあって。構えずにリラックスして観られるし、その中にちゃんと熱さもある。そんなバランスがすごく魅力的だと思いました。
麻倉:「中国では、卓球ってここまで愛されているんだ」というのが、最初の印象でした。屋外に卓球台が置いてあって、誰でも自由にプレイできるような文化があるのだと驚きました。
キャラクターたちそれぞれが、いろんな想いや悩みを抱えて卓球に向き合っていて、試合のシーンでは本当に息をのむような展開もあります。でもその一方で、日常ではクスッと笑えるようなシーンもあって。試合の緊張感と、日常のやわらかさ。その緩急がすごく心地よくて、「この世界にもっと浸っていたい」と思わせてくれる作品でした。
――それぞれが演じたキャラクターの第一印象、演じるうえで特に意識したことは?
夏川:最初にジャン・ルオイを見たときは、「クールな子なのかな」という印象が強かったです。物語の冒頭でも彼女はすでに一度、卓球で大きな挫折を経験しているんですよね。そこから話が始まるので、「もしかして影のあるキャラクターなのかな」と思いながら見ていました。
でも、物語が進むにつれて気づいたのは、彼女はその挫折を重たく背負っているわけではなく、すごくまっすぐに、前向きに受け止めているということ。過去に起きたことをきちんと自分の中で整理して、そのうえで“今やりたいこと”や“今できること”にしっかり向き合っている。そんな姿がとても印象的でした。
それに、方向音痴だったり、甘いものが苦手だったり、ちょっと天然っぽいところもあったりして……意外とギャップのある子なんですよ(笑)。普段はあまり感情を表に出すタイプではないんですけど、卓球の話になると、心の揺らぎが少しずつ見えてくる。モノローグが増えたり、表情が変わったりして。本当に卓球が好きなんだなっていうのが伝わってきたので、そういう“卓球への熱”がにじむように、私自身も大切に演じました。
雨宮:ワン・ルーは、パッと見て「優等生だな」と思いました。実際、勉強もできるし、代表として全校生徒の前でスピーチを任されたりもしていて、まさにその通りの子なんです。でも本編を見てみると、意外なほど表情豊かで、ギャグ顔になる率がたぶん一番高いんじゃないかってくらい(笑)。そのギャップがすごく面白かったです。